集客・営業

ホームページ制作会社は、ホームページを「売りすぎている」|作り直す前に確かめたいこと

ホームページをリニューアルしたのに、問い合わせが増えない。制作会社から作り直しを勧められたけれど、決めきれない。

私たちPolyzmも、ホームページをつくる側の会社です。その立場だからこそ、デザイン案を選ぶ前に確かめてほしいことがあります。いま何が問い合わせを止めていて、今回の制作でそこがどう変わるのか。まず、その説明があるかを見てください。

「売りすぎている」というのは、制作会社全体を調査した結果ではありません。課題を確かめる前から、作ることが答えになっている提案への、私たちの問題意識です。もちろん、自分たちの提案にも同じ問いを向ける必要があります。

「問い合わせが2倍」でも、投資の判断はまだできない

ホームページ経由の問い合わせは、訪問の数と、訪問から問い合わせに進む割合を分けると考えやすくなります。

たとえば月100回の訪問があり、問い合わせに進む割合が1%なら、計算上は月1件です。訪問数が同じで、その割合が2%になれば月2件。増えるのは月1件です。一方、月1,000回の訪問があれば、同じ割合の変化でも月10件から20件になります。

これは計算を説明するための仮定で、業界平均でもPolyzmの実績でもありません。1回の訪問につき、問い合わせは最大1件としています。

どちらも2倍ですが、増える件数は違います。ただ、月1件の増加を「ほとんど意味がない」と切り捨てるのも違うと思います。その1件から継続的な取引につながる会社なら、価値は大きいかもしれません。

倍率だけで決めず、増える件数と、その先の受注・利益まで見る。 過去の問い合わせが何件受注に進み、どの仕事が利益を残したか。まだ記録がなければ、そこは推測で埋めずに残します。

計算上の1件が、毎月必ず届くわけでもありません。件数が少なければ月ごとの振れも大きく、1か月だけで改善を判断するのは難しいです。電話とフォームを混ぜたり、閲覧ページ数を訪問回数として扱ったりすると、比較の前提まで変わります。まずは同じ期間、同じ数え方で見られる記録をそろえます。

月100回の訪問なら問い合わせは1件から2件、月1,000回なら10件から20件。問い合わせ率1%から2%への変化を比べた仮定の計算例。

見積もりを頼む前に、何を直したいのか

見積もりには、ページ数、デザイン、写真、制作日程が並びます。どれも必要ですが、それだけで問い合わせが増える理由まではわかりません。

私たちなら、その前に「誰が、何を確かめられずに止まっているのか」を一文にします。実際の顧客事例ではなく、判断のための例で考えてみます。

「紹介された人が、対応できる工事の種類を確認できない」なら、直す対象はまずサービスの説明です。「スマートフォンでフォームを送れない」なら、送信の不具合。「そもそも会社を知る接点がない」なら、ホームページの外も含めて考える必要があります。

この段階では、まだ原因を調べるための仮説です。それでも、解消したい問題と「全ページを新しくする」という提案がつながっているかは、見やすくなります。

制作費をいただく以上、私たちにも受注したい事情はあります。だからこそ、範囲を広げる前に、部分修正で足りるかを並べて考えたいのです。「丁寧にヒアリングします」と言うだけでなく、見積もりに至る順番に表れているか。そこも確かめてほしいと思います。

紹介された人が「この会社なら相談できる」と思えるか

ホームページは、検索から新しい人に知ってもらう入口にもなりますし、紹介や営業で会社を知った人が、依頼してよいかを確かめる場所にもなります。どちらを担ってほしいかで、先に載せたい情報は変わります。

たとえば、紹介された工事業者のページを開いたとします。仕上がりの写真はきれい。でも、自分の地域に来てくれるのか、小さな修理も頼めるのか、見積もりに何を用意するのかがわからない。写真だけを入れ替えても、その疑問は残ります。

私たちなら、見栄えを整える前に、普段の商談や問い合わせで説明していることをページと照らし合わせます。「どこまで頼めるか」「費用が変わる条件は何か」「相談してからどう進むか」。初めて来た人が、自社の答えを読める状態にしたいからです。

価格を一律に出せないなら、無理に安い金額だけを掲げる必要はありません。現地確認が必要な条件や、見積もりに必要な情報を説明する方法もあります。実績や現場写真を載せるときは、顧客の掲載許可も先に確かめます。

必要な情報は整理できたけれど、いまの仕組みでは載せられない。そこで初めて、作り直す理由が具体的になります。

作り直さない判断と、先延ばしにしない判断

リニューアルしないことが、いつも正解だとは考えていません。残すにも変えるにも、理由が必要です。

私たちが提案する検討の順番は、次のようになります。アクセス数だけで機械的に決める基準ではありません。

いまの状態

先に確かめること

制作範囲の考え方

問い合わせの記録がなく、効果を比べられない

フォームの動作と、受付・受注の記録

計測と不具合修正を先に進める

相談前に必要な説明が足りない

対応範囲、費用の条件、依頼の流れ

既存ページへの追記・部分修正を比べる

見込み客に知られる接点が少ない

紹介・営業・検索など、知ってもらう経路

集客の取り組みと必要ページを一緒に考える

更新が難しく、必要な内容を継続して載せられない

誰が何を更新し、どこで止まるか

更新の仕組みを含む作り直しを検討する

事業が変わり、ページの構成が実態と合わない

残す事業、育てる事業、必要な導線

部分修正と全体再設計を比較する

フォームが送れないなら、アクセスが少なくても直します。閲覧や更新に支障がある状態を、「数字がたまるまで」と放置する必要はありません。

そもそも、問い合わせだけが目的ではない会社もあります。採用や取引先への説明のために作ったなら、その目的に沿って判断するほうが自然です。「問い合わせが増えなかったから失敗」と決める前に、何のための制作だったかも振り返ってみてください。

建物全体を壊さず、入口に続く通路の一部分を修理する模型。部分修正を検討する考え方のイメージ。

作り直しても、いま働いているページは残す

作り直すと決めても、全部を白紙に戻す必要はありません。相談につながったページ、営業で説明に使うページ、検索から読まれているページを、先に洗い出します。見た目を変えるために、役立っている情報まで消すのは避けたいところです。

Googleも、サイト移転でURLが変わる場合は、旧URLと新URLの対応を整理し、適切に転送する手順を案内しています。詳しくはGoogleのサイト移転ガイドを確認してください。

提案書には完成後の画面だけでなく、残すページ、変えるページ、公開前の確認事項まで書いてもらいます。誰がフォームの送信と受信を試すのか。旧ページのリンクから正しい場所に進めるか。公開後は誰が問い合わせを記録するのか。私たちは、そこまで含めて制作の仕事だと考えています。

見積もりを頼む前に、この4行を書く

迷っているなら、次の4行を埋めてみてください。わからない欄は「未確認」のままで構いません。

  1. 増やしたいのは、誰からの、どんな相談か。
  2. その人は、いま何をきっかけに自社を知るのか。
  3. 相談する前に、何を確かめられずにいるのか。
  4. 今回の制作で何を変え、何の記録で確かめるのか。

この4行を渡して、全面的な作り直し、部分修正、制作以外の取り組みを比べます。まだ答えが出なければ、調べる作業を先に切り出す。それも予算の使い方だと思います。

具体的な改善箇所を点検したい方は、問い合わせが来ないホームページの5つの原因も参考にしてください。検索から知ってもらう準備は、SEOを外注する前に自分で確かめたいことで扱っています。

Polyzmでは、集客の仕組みを整える支援として、ホームページを作り直すかどうかの整理からご相談いただけます。自社なら何を先に確かめるか、相談窓口で一緒に整理しましょう。

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