集客・営業

ホームページから問い合わせが来ないとき|先に直す場所の見つけ方

「ホームページはあるのに、問い合わせがまったく来ない」。工事業者や建設系の会社を支援していると、よくいただく相談です。

すぐにSEOや広告を始めたくなると思います。ただ、原因は一つではありません。そもそも見られていないのか。見られてはいるが、頼めるかどうか判断できないのか。相談したいのに、送りにくいのか。この3つのどれに当たるかで、直す場所も、かける時間も変わります。私たちはホームページを問い合わせを生む仕組みとして考えていて、支援の現場で繰り返し見てきた5つの原因を、この記事では確認しやすいよう3つに分けて考えます。

最初に、アクセスがあるかどうかを見る

切り分けの最初は、訪問があるかです。アクセス解析で直近1〜3か月の訪問数と流入経路を確認します。Googleサーチコンソールでは、Google検索での表示・クリックや検索語を見ます。検索のクリック数は、紹介やSNSなども含むサイト全体の訪問数とは別です。

訪問がほとんどなければ、後半の見つけてもらう方法も確かめます。検索語が社名中心でも、紹介・SNSなどから来ている人はいるかもしれません。検索語だけで「誰にも見られていない」とは判断せず、確認できる経路を並べて見ます。

一方、訪問はあるのに問い合わせがない、紹介された人が見ているはずなのに連絡が来ない、という場合は、ページの説明や送信のしにくさを確認します。来訪者が自社の対象と合うか、依頼を検討する段階かによっても変わるため、訪問数だけでは原因を決められません。ここでは、いまのサイトで確かめやすい箇所を見ていきます。

計測を入れていないなら、それが最初の作業です。数字がない状態では、直した結果も見比べられません。設定してから数週間は、数字がたまるのを待つあいだに、次の判断材料の確認を進めます。

症状

当てはまる原因

先に見る場所

訪問がほとんどない。検索しても自社が出ない

見られていない(原因5)

Googleビジネスプロフィール、地域名と工事名のページ

訪問はあるが、問い合わせが少ない。「どこまで頼めるか」と聞かれる

頼めるか判断できない(原因1・2・4)

施工事例の説明、得意分野と対応地域の一文、最近の更新

電話は来るのにフォームからは来ない。途中で離脱している

相談したいのに送りにくい(原因3)

フォームの必須項目、無料かどうかの明記、スマホでの送信テスト

下の図にある5つの原因は、この3つの切り分けに対応しています。以下では、判断材料、送信のしにくさ、見られていない、の順に説明します。訪問がある会社は上から、訪問がない会社は最後の項目から読んでください。

問い合わせが来ない原因を、見られていない、判断できない、送りにくいの三つに分けた図

見られているのに、頼めるかどうか判断できない

原因1. 施工事例が「写真だけ」になっている

施工事例のページはある。でも、載っているのはビフォーアフターと工事名だけ。この状態では、仕上がりは見えても、自分の悩みを相談できるかまではわかりません。発注を考える人が知りたいのは、どんな依頼に、どう応えたのかです。雨漏りに困っているなら、同じような雨漏りをどう調べ、直したのかを読みたいはずです。

写真に添えたいのは3つ。最初にどんな悩みがあったのか、何を調べてどう提案したのか、費用と期間はどれくらいだったのかです。架空の記入例なら、「他社の補修で直らなかった雨漏りのご相談。散水調査で原因の箇所を特定し、部分補修をご提案。工期と費用の目安も記載」。この程度の3行でも、写真だけではわからない経緯を補えます。金額をそのまま出しにくいなら、確認できる実際の記録と工事条件に基づき、幅を持たせた目安を載せる方法もあります。数字の根拠がなければ作らず、見積もり前に確認する条件を書きます。

専門用語を並べるより、施主から聞いた「2階の天井にしみが出た」といった言葉を使う。そのほうが、同じ悩みを持つ人も、自分のこととして読みやすくなります。すべての事例を一度に直す必要はありません。これから問い合わせを増やしたい工事の事例を3本選び、経緯を書き足すところからで十分です。写真一枚に添える説明の書き方は、施工写真に変えた所と残した所を書き添える方法で具体的に扱っています。

原因2. 「誰のための会社か」が書かれていない

「地域密着で丁寧な施工を心がけています」。大切にしている姿勢は伝わりますが、自分の地域に来てくれるか、頼みたい工事を受けてもらえるかは、まだわかりません。対応エリアはどこまでか。得意なのは外壁塗装か、内装か。一部屋のクロス張り替えのような小さな工事も頼めるのか。相談する人が知りたいのは、こうした具体的な範囲です。

仕事を逃したくないので、広く受けられると伝えたい。その考えは自然だと思います。ただ、「何でもやります」だけでは、「外壁 ひび割れ 〇〇市」と探している人の答えにはなりにくいですね。受ける仕事を実際に狭める必要はなく、最初に見せる得意分野を決めるという話です。

会社概要の奥ではなく、トップページを開いたところに「〇〇市とその周辺で、屋根と外壁の修理を専門にしています」といった一文を置きます。もちろん、自社の実態に合う内容で書きます。「周辺」がどこまでかは、市区町村名で示すほうが読む人は判断しやすいです。書き方は対応エリアを隣町の人が判断できる書き方にまとめています。

原因4. 更新が止まっている

最終更新が2年前のお知らせに、古い年号の料金表。これでは「いまも営業しているのだろうか」と心配されても不思議ではありません。工事を頼む前には、費用だけでなく、任せて大丈夫かも確かめます。最近の仕事がわかる情報は、その判断を助けます。

更新が止まった理由を聞くと、「ブログで役立つ記事を書かなければ」と考え、ネタが続かなくなったという話があります。私たちは、まず現在の仕事を伝えるところからでよいと考えています。月に1回、施工事例を1本追加する。難しい月は「〇〇市で屋根の修理を行いました」という数行のお知らせでも構いません。日付だけを新しくするのではなく、最近の仕事を伝える。検索順位のために更新回数を増やすより、いま相談できる会社だとわかる状態を作ります。

相談先の入口まで迷わず進むことを表したイメージ

相談したいのに、送りにくい

原因3. 問い合わせのハードルが高い

内容を読んで相談したくなっても、電話しかなければ、日中に連絡できない人は困ります。フォームがあっても、住所や建物の詳しい情報まで必須だと、まだ依頼を決めていない段階では負担が大きいはずです。

事前に詳しく聞ければ、会社側の段取りは楽になります。とはいえ、まず相談を始めてもらえなければ、その先の確認もできません。最初は名前、連絡先、相談内容の3項目を基本に考えます。追加で聞きたいことは「わかる範囲で」と添えた任意項目にするか、返信で確かめる。最初から必要な情報かどうかを、一つずつ見直したいところです。

相談や概算見積もりを無料で提供しているなら、「相談・概算見積もりは無料です」と明記します。返事までの目安も、実際に守れる範囲で問い合わせボタンのそばに置く。相談だけでもよいのか、送った後はどうなるのかが見えると、連絡する判断がしやすくなります。電話をなくす必要はありません。電話で話したい人もいるので、フォームと併記して選べるようにします。

「ご相談内容」の欄が大きな空欄のままなら、何を書けばよいかの記入例を近くに置くと、工事が決まっていない人も書き始めやすくなります。案内文と記入例の作り方は、問い合わせ欄に記入例を添える方法で扱っています。

最後に、自社のフォームをスマホから一度送ってみてください。入力しにくい項目や、途中で迷うところはないか。送信後に届く自動返信は、受け付けたことと、その後の連絡の目安が伝わる内容か。自動受付と、担当者が内容を確認したことは分けて伝えます。管理画面を見るだけでは気づかない負担を、実際の操作で確かめられます。

そもそも見られていない

原因5. 検索・地図に出ない

訪問がほとんどないなら、受け皿を確かめた後で、見つけてもらう方法に進みます。検索にも地図にも情報が出てこないなら、次の順で考えます。

  1. Googleビジネスプロフィールを整える。検索や地図の会社情報を無料で管理できる仕組みです。営業時間、写真、サービス内容などを揃える手順は、Googleビジネスプロフィールの基本情報の記入例にまとめています
  2. 「地域名+工事名」で探す人が判断できるページを作る。対応エリアと得意工事の説明を、ここでも使います
  3. それでも足りなければ、広告を検討する

広告を後にしているのは、費用を払って人を集めても、依頼できる内容や連絡方法がわからなければ、その訪問を生かしにくいからです。私たちが支援する現場では、まずページの中身を直したいケースが繰り返しありました。訪問がない会社でも、見つけてもらう作業と並行して、原因1〜3の確認は済ませておきます。人が来始めたときに、そのまま相談へ進めるようにするためです。

問い合わせは来ているのに、仕事にならない場合

ここまでの原因に当てはまらず、相談自体は届いているなら、問題はホームページの外にあるかもしれません。返信までに日数がかかっている。誰が返すか決まっていない。回答がまだ出せない日に、何も連絡していない。こうした場合は、集客より受け付けた後の対応です。

回答がすぐに出せない日の最初の返信は、次の連絡日時を伝える返信の文例で扱っています。ホームページの改善とは別の作業として、分けて見てください。

切り分けで、決められないこともある

訪問数も問い合わせ数も少ない会社では、1か月の数字だけで原因を断定するのは難しいです。訪問が月に数十回なら、問い合わせが0件でも1件でも、割合としては大きく揺れます。その場合は、数字より先に、紹介された人や既存のお客様に「ページを見て、わかりにくかったところはありますか」と聞くほうが手がかりになります。

大きなリニューアルを決める前に、いまのサイトで直せるところを見る。原因1〜4は、ページを追加したり文章を足したりする範囲で対応できることが多く、作り直しの判断はその後でも遅くありません。

まず、頼みたい工事の事例を一つ開く

きれいなサイトでも、依頼する判断に必要な情報が抜けていることはあります。まずは自社で受けたい工事の事例を開き、写真にない経緯を一つ書き足してみる。訪問数がわからなければ、計測の設定を今日の作業にする。手を動かすなら、そこから始められます。

Polyzmでは、工事業者をはじめとする中小企業のホームページ改善から、集客の仕組みづくりまでを支援しています。この記事の切り分けは、そのまま自社で使ってください。自社のサイトが3つのどれに当たるか判断に迷う、直す順番を一緒に確かめたいという方は、無料相談からお声がけください。現在のサイトのURLと、いま困っている点を伺い、最初に見直す箇所を一緒に整理します。

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