交流会で名刺交換した後、どうすれば相談につながる?
交流会から戻ると、名刺は増えている。でも、翌日になって「誰に何を送ればいいのか」と手が止まることがあります。全員に同じ営業文を送るのは違う気がする。一方で、何もしなければ、せっかく話した内容を忘れてしまいます。
私たちは、名刺交換の後に急いで商談を作ろうとするより、相手が話していたことと、次に連絡してよい理由を分けて残すところから始めます。会った人数ではなく、相手との会話を手がかりにするためです。
名刺の裏に書くのは「売れそうか」だけではない
帰り道か、遅くとも記憶が残っているうちに、話した内容を短くメモします。相手の会社名や肩書きは名刺にあります。残したいのは、会話でしかわからないことです。
たとえば、相手が自分から話した困りごと、興味を示したテーマ、次に資料を送ってよいと話したかどうか。「来月連絡します」と約束したなら、その時期も残します。聞いていない予算や導入予定を想像で埋めないでください。公開の場で聞いた話でも、社内で広く共有してよい情報とは限りません。記録する範囲も必要最小限にします。
話が名刺交換だけで終わった人は、そのまま「会った人」として残して構いません。全員を見込み客に分類しようとすると、次の連絡の理由が曖昧になります。
最初の連絡は、その場の会話を一つだけ思い出せるように
相手から資料の希望があったなら、約束したものを送ります。連絡先を交換しただけなら、営業資料を一式添付する前に、何を話したかを一文で伝えるほうが自然です。
たとえば、架空の交流会で、店舗の問い合わせ対応について話した相手なら、次のような短いメールが考えられます。
昨日は、店舗への問い合わせの受け方についてお話しできてありがとうございました。「担当が不在のときに返事が止まりやすい」というお話が印象に残っています。ご希望があれば、私たちが整理している確認項目をお送りします。必要なければ返信は不要です。
これは実際のやりとりではなく、文面を考えるための例です。聞いていない困りごとを「お困りでしたね」と書いたり、頼まれていない資料を送りつけたりしないでください。相手が何を受け取りたいか不明なときは、お礼だけで終える判断もあります。
連絡する手段も、その場で交換した連絡先と相手の希望に合わせます。仕事用の名刺から個人のSNSを探して接触する、といった飛躍は避けたいところです。
返事がないとき、追いかける前に理由を確かめる
返信がない理由はわかりません。忙しいのか、今は必要がないのか、文面が合っていなかったのか。返事がないことだけを理由に、同じ案内を何度も送るのは控えます。
もし後日、新しい資料や相手に関係する情報ができたとしても、送る前に「この人に、なぜ今これが必要か」を確かめます。理由が説明できなければ、連絡を増やす代わりに、自社サイトでサービス内容や相談方法をわかりやすくしておくほうが役立つかもしれません。
相手から返信が来た場合も、すぐに提案書へ進める必要はありません。何に困っているか、いつ判断するのか、誰と確認するのかを聞き、私たちができることと合うかを確かめます。合わなければ、無理に商談化しない。その判断も、次の信頼につながります。
社内で引き継ぐなら「次の約束」が見える形にする
交流会に参加した本人だけが会話を覚えていると、後で担当を替えるときに困ります。記録には、会った日時、相手が話したテーマ、こちらが約束したこと、連絡の可否、次の担当と時期を残します。相手に約束していない次回連絡は、予定として勝手に確定しないでください。
たとえば「資料を送る」と約束したのに、社内では「見込み客として再訪する」とだけ残っていると、相手が期待したことと対応がずれます。まず約束を果たし、その後の相談は相手の反応を見て考えます。担当や期限を残す方法は、問い合わせの引き継ぎを扱った記事でも触れています。
成果を見るときも、名刺の枚数だけでは足りません。約束した資料を送れたか、返信があったか、実際の相談になったかを分けて記録します。少数のやりとりから文面の正解を決めつけず、どの会話から次につながったかを見直します。
次の交流会の前に、ひとつだけ決めておく
いま手元に名刺があるなら、一人を選び、話した内容と約束を思い出せる範囲で書いてみてください。連絡してよい根拠がないなら、無理に送らない。次の交流会では、名刺を渡すことに加えて「後日、何を送ると役立つか」を会話の中で確かめるようにします。
集客の入口を広く見直すときは、新規・再依頼・紹介を分けて考える記事もあります。交流会後の記録や連絡の流れを自社に合わせて整理したい場合は、Polyzmの相談窓口で状況をお聞かせください。