一度来てくれたお客様に、また相談してもらうには?
一度利用してくれたお客様に、また来てほしい。でも、しばらく連絡していない相手に「何かありませんか」と送るのは気が引ける。小さな店や事業者なら、そんな迷いがあると思います。
私たちは、再依頼を増やすために連絡の回数を先に決めるより、次に必要になったとき、何を頼めるか思い出せる状態を作るほうが大事だと考えます。相手が前回何を頼んだか、いまも連絡を望んでいるか。その確認から始めます。
まず、前回の依頼から「次に困りそうなこと」を分ける
過去のお客様を一つの名簿として見ると、送る内容も一通りになりがちです。ただ、同じ店のお客様でも、前回の依頼と次に必要になる情報は違います。
たとえば、店舗の設備を修理した人なら、使い方や点検の案内が役立つかもしれません。一方、単発の制作を頼んだ人に定期点検の案内を送っても、関係が薄いでしょう。これは架空の例です。実際には、前回の依頼内容、納品後に残った確認事項、今後も対応できる範囲を見て考えます。
ここで無理に「次に売るもの」を探す必要はありません。前回の仕事が終わっているなら、相談の窓口と対応できる内容をわかるようにしておくだけでも十分です。相手の事情が変わっている可能性も残しておきます。
連絡してよい相手と、連絡の理由を先に確かめる
連絡先が残っていることと、案内を受け取りたいことは同じではありません。受け取りを断った人、連絡方法を指定した人、担当者が変わった会社を、昔の名簿のまま扱わないようにします。送信前に、自社で確認できる記録と現在の運用を見直してください。
次に「なぜ、いま連絡するのか」を一文にします。点検の時期、使い方の変更、対応内容の追加など、相手に関係する理由があるなら、それを先に書く。理由が見つからないなら、無理に一斉送信するより、ホームページの案内を整えて、必要なときに探せる状態にする選択もあります。
値引きや期限を作って急がせる必要はありません。相手の仕事や生活に合わない案内は、次の相談の入口になりにくいからです。
案内には「相談できること」と「断れる余地」を残す
文章は、前回のお礼だけで終わらせず、現在受けられる相談を具体的に書きます。架空の設備店なら、次のような短い案内です。
以前ご相談いただいた設備について、その後お困りのことはありませんか。いまは修理のほか、使い方の確認にも対応しています。必要なときは、このメールに状況をお知らせください。ご案内が不要でしたら、その旨をお伝えください。
この文面をそのまま全員へ送るものではありません。実際の対応範囲、連絡先、案内を止める方法に置き換えます。前回の依頼を細かく書きすぎると、共有アドレスなどでは相手が困ることもあります。書く情報の量も相手との関係に合わせてください。
受け手に「すぐ返事をしなければ」と思わせる必要はありません。相談がなければ返信しなくてよいとわかるほうが、こちらの意図も伝わります。
返信が来たら、前回の続きと決めつけない
再依頼が来たときも、前回と同じ条件で受けられるとは限りません。担当、価格、対応地域、時期が変わっている場合があります。「前回と同じですね」と進める前に、いま困っていることと希望する時期を確かめます。
社内では、誰が返事をするか、いつまでに最初の返信をするかを決めておきます。案内を送っても返事が止まれば、相手には相談しづらい印象が残ります。問い合わせを引き継ぐ際の記録は、担当と期限を残す記事でも整理しています。
振り返るときは、送信数だけを成果にしません。相手からの返信、実際の相談、受けられた仕事を分けて記録すると、次にどんな案内が必要か考えやすくなります。少数の結果だけで文面の良し悪しを決めつけないことも大切です。
今日できるのは、一人分の案内を見直すこと
まず、以前のお客様を一人だけ選びます。連絡してよい記録があるか、前回の仕事と今の対応範囲が合っているか、送る理由があるかを確かめてください。条件がそろわなければ送らず、ホームページの案内や連絡先から直します。
新規・再依頼・紹介のどこに時間を使うか迷っている場合は、お客様が増える入口を分けて考える記事から整理できます。私たちと案内や返信の流れを見直したい場合は、Polyzmの相談窓口で、いまの状況をお聞かせください。